株式会社点鬼堂

葬儀用語辞典

葬儀・仏事は聞きなれない専門用語が多々用いられます。参考になさってください。

葬儀用語 あ行

一膳飯
【いちぜんめし】お供え物の一つ。枕飾りの際(枕飾り参照)にお供え物として、故人の茶碗にご飯を山盛りにしてお箸を立てたご飯のこと。「枕飯」とも言います。地域・宗旨によってはしないこともあります。
一日葬
【いちにちそう】通夜をせずに葬儀のみ執り行うご葬送。ネットの葬儀仲介業者等が大々的に宣伝し始めたことにより、近年一日葬をご希望されるお客様が増えてきました。本来、通夜は省略するものでは無いので、普段からお付き合いのあるお寺様にご葬儀をお願いする場合は、そのお寺様にも了承を得る必要があります。
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位牌
【いはい】仏式の葬儀で使われる木製の牌。一般的に満中陰までは白木の位牌を使いますが、これを「内位牌」「仮位牌」と言います。
エンバーミング
【えんばーみんぐ】ご遺体に対する防腐処置の一つ。ご遺体の体内に防腐薬液を注入し、ご遺体が傷まないようにします。遺体衛生保全。
黄檗宗
【おうばくしゅう】宗旨の一つ(禅宗)。江戸時代の1654年に中国の隠元隆琦が臨済禅を伝え、京都宇治・黄檗山万福寺を本山として開いたとされる。

葬儀用語 か行

改葬
【かいそう】ご遺骨が納められたお墓からご遺骨を取り出し、他の場所のお墓に納めなおすこと。ご遺骨のお引越しです。
戒名
【かいみょう】仏教の戒律を守ることを誓った者に与えられる名前。本来、戒名は生前に入信して与えられるべきものですが、亡くなった人に与えられる戒名は「仏の弟子にして浄土に送る」ということを表しているようです。浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」と言います。
※宗派によって考え方も異なります
火葬式
【かそうしき】葬儀は執り行わず火葬のみで送り出すご葬送。近年、お寺離れや宗教心の薄れなどから火葬式を希望されるお客様が増えてきました。
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家族葬
【かぞくそう】一般の会葬者は呼ばず(呼んでも少数)にご親族中心で行なう葬儀。最近では、この形態のお葬式を望まれる方が非常に多いです。
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仮通夜
【かりつや】本通夜の前日の夜の事。お寺様に仮通夜もお参りいただくこともありますが、最近では仮通夜の日であっても特に何もしない事が多いです。
還骨法要
【かんこつほうよう】仏式の葬儀では、拾骨後自宅(もしくは葬儀会館)に戻り、遺骨を中陰祭壇に安置して法要を営みます。これを「還骨回向」、または宗派により「還骨勤行(浄土真宗)」、「安位諷経(曹洞宗)」「安骨諷経(臨済宗)」などと呼びます。近年では、これに合わせて初七日の法要を繰り上げて行なうのが一般的です。
忌中
【きちゅう】満中陰が過ぎるまでの間を言います。満中陰が過ぎるとしたがって「忌明け」となります。
供花
【きょうか】お供えの花の事。「くげ」とも読む。
経帷子
【きょうかたびら】白装束の事。本来は経文を記したものの事を指します。
キリスト教
【きりすときょう】宗旨の一つ。キリスト教はローマ帝国によって十字架刑に処せられたイエスが復活して、イエスこそ我々の救世主であるとの信仰が生まれ、イエスの弟子たちによりキリスト教団が作られたことに始まります。その後、ローマ帝国の国教となって欧米に広く普及しました。
供物
【くもつ】お供え物の事。
供養品
【くようひん】葬儀において手伝ってくれた人や会葬者に振る舞う品物の事。「他者に布施することによって仏に徳を積み、これを死者に振り向ける」ことから「供養のための品」ということで「供養品」と呼ばれます。
香典
【こうでん】名前の由来は諸説有りますが、「香を買う代金」「香を供える」等。葬儀は喪家にとって多額の出費となるため、そうした状況に対応するための相互扶助的な意味合いです。
香典返し
【こうでんがえし】香典をいただいた方へのお返しの事。香典返しには大きく分けて「即日返し」と「忌明け返し」があります。「即日返し」は関東・東北地方を中心に分布しており、いただいたその日うちにお返しする方法です。「忌明け返し」は満中陰が過ぎたタイミングでお返しします。「満中陰志」。関西では満中陰志が一般的です。
合同葬
【ごうどうそう】葬儀を執り行う側(主催側)が二つ以上になるお葬式。通常のご葬儀の場合、主催する側は「喪家」の一つのみですが、よくあるケースとしては会社の代表者等がなくなった場合、「喪家」と「○○株式会社」などが合同で葬儀を主催する場合があります。
個人葬
【こじんそう】喪家が主催するご葬儀。一般的なご葬儀は個人葬になります。対義語は「社葬」「団体葬」。
骨葬
【こつそう】火葬した後に行なうお葬式の事。
骨壷
【こつつぼ】遺骨を納めるための壷の事。
五具足
【ごぐそく】ロウソク立て・香炉(線香立て)・花立ての組み合わせの事。「具足」とは道具の事。中央に香炉を置き、両側にロウソク立てを一対、さらに両外側に花立てを一対置きます。

葬儀用語 さ行

散骨
【さんこつ】遺骨をお墓に納めるのではなく、遺骨を粉末状にして海や山などにまいて供養します。近年、マスコミで取り上げられ注目を集めています。(自然葬、海洋葬など)
社葬
【しゃそう】企業が葬儀の費用を負担し、運営の責任を負う葬儀の事。規模の大小を指して言うのではなく、たとえ小規模の葬儀であっても企業が費用を負担し、運営の責任を負うのであれば社葬になります。
精進落とし
【しょうじんおとし】葬儀(法要等)の終了後に設ける宴席。精進上げ、仕上げとも言う。本来は中陰(忌中)の期間に区切りをつけ、普段の日常生活に戻ることから満中陰法要の後の食事のことを言います。今にちでは葬儀に集まってくれた人たちに対するお礼の意味合いが大きいです。
浄土宗
【じょうどしゅう】宗旨の一つ。知恩院(京都)を総本山として法然が開きました。
浄土真宗
【じょうどしんしゅう】宗旨の一つ。親鸞、蓮如。浄土真宗本願寺派(西)、真宗大谷派(東)などがあります。
神道
【しんとう】宗旨の一つ。日本人は日本古来の自然信仰を基本として、神秘的なものを広く神と崇めて信仰の対象にしてきました。日本古代に民族宗教としての形態を整えたと思われます。神社神道、教派神道(金光教、天理教など)などがあります。
生花祭壇
【せいかさいだん】生花中心で飾る祭壇の事。花祭壇。最近は白木祭壇よりも注目度が高いです。
聖書
【せいしょ】ユダヤ教の教典でもある旧約聖書とイエス以降の伝記や書簡からなる新約聖書があります。
施主
【せしゅ】葬儀の費用面を負担する人。喪主とは異なります。
禅宗
【ぜんしゅう】臨済宗、曹洞宗、黄檗宗等をひとまとめにした呼称。
遷霊祭
【せんれいさい】神道において、故人の霊を霊璽(位牌のようなもの)に移し留める儀式。「みたまうつし」とも言われます。一般的には、夜間に通夜祭(お通夜)と併せて行なわれる。
創価学会
【そうかがっかい】牧口常三郎と戸田城聖が1930年に設立した在家信者団体である創価教育学会が母体。教育理論を確立するため日蓮正宗の信仰を採り入れ、次第に信仰中心の団体となりました。
葬儀
【そうぎ】葬儀という言葉は「葬送儀礼」の略語で、一般的には火葬当日の葬儀式(葬式)を指して使われていますが、本来は臨終から通夜葬儀、葬儀後の法要も含め、死別にあわれた方が営む、悲しみ、葬り、そして悼む一連の儀礼のことを表します。
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曹洞宗
【そうとうしゅう】宗旨の一つ(禅宗)。永平寺・総持寺。

葬儀用語 た行

檀家
【だんか】寺院との関係。普段付き合いのある寺院がある場合、その家庭は「○○寺の檀家」となる。
檀那寺
【だんなでら】檀家との関係。一般的に普段付き合いのある寺院を指す。「私の家の檀那寺は○○寺です」
直葬
【ちょくそう】病院等から式典を執り行わずに直接火葬場に出棺するご葬送。火葬のみのお葬式。
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中陰
【ちゅういん】満中陰(四十九日)が過ぎるまでの期間。
弔辞
【ちょうじ】故人に対するお別れの言葉。弔いの言葉。
天台宗
【てんだいしゅう】宗旨の一つ。日本の天台宗は最澄が中国で学んだ後、帰国し開創したとされています。比叡山延暦寺。

葬儀用語 な行

日蓮宗
【にちれんしゅう】宗旨の一つ。日蓮宗系の最大教団は日蓮宗で、本山は山梨県の久遠寺。日蓮。
日蓮正宗
【にちれんしょうしゅう】日蓮の弟子の日興の流れを汲む宗派。本山は大石寺。

葬儀用語 は行

分骨
【ぶんこつ】遺骨を分けること(2カ所以上に納めること)。

葬儀用語 ま行

枕飾り
【まくらかざり】ご遺体の枕元に白木の机を置き、お線香ロウソクを並べてお飾りすること。簡単に言うとお線香をあげるための準備。白木の机に花立て、香炉、ロウソク立て等を置きます。
枕経
【まくらきょう】人が亡くなってまず最初にお寺様にあげてもらうお経。「枕づとめ」とも言います。看取りの意味合いもあるようです。本来は亡くなった直後ですが、最近では通夜のお経と一緒にあげることも多いです。
枕団子
【まくらだんご】お供え物の一つ。枕飾りの際にお供え物として団子を供えること。地域・宗旨によってはしないこともあります。
枕直し
【まくらなおし】ご遺体を頭部が北向き、もしくは西向きになるように安置すること。お釈迦様が亡くなった時の姿勢にならってそうするようになりました。
末期の水
【まつごのみず】死の間際に、あるいは亡くなった直後にお亡くなりになった方の口に水を含ませてあげる事。元々は蘇生を願う民俗的儀礼であるとされています。
満中陰
【まんちゅういん】四十九日法要の事。三十五日できりあげることもあります。忌明けの法要になります。
三具足
【みつぐそく】ロウソク立て・香炉(線香立て)・花立ての組み合わせの事。「具足」とは道具の事。中央に香炉を置いて、ご遺体に向かって右にロウソク立て、左に花立てを置きます。
密葬
【みっそう】本葬の前に行なうお葬式。近親者のみで執り行われることが多い。世間では家族葬と同じような使われ方をしていますが、本来は家族葬とは意味が異なります。社会的地位などにより葬儀の規模が大きくなる場合、亡くなってからすぐのお葬式では時間制限的に不可能な為、先に近親者だけの密葬を済ませて後日、遺骨に対して本葬を執り行うという方法が用いられます。また大規模でなくても、亡くなってから田舎等に帰ってお葬式をする場合でも先に密葬(火葬式)を執り行うことがあります。例)密葬-骨本葬、密葬-お別れ会など

葬儀用語 や行

友人葬
【ゆうじんそう】一般的には、創価学会でのお葬式を指します。
湯灌
【ゆかん】ご遺体に対する処置の一つ。お湯で故人の体を清めてお化粧やお着せ替えをします。儀式的な意味合いもあります。

葬儀用語 ら行

臨済宗
【りんざいしゅう】宗旨の一つ(禅宗)。栄西が宋から伝え日本の臨済宗の開祖となりました。妙心寺派(京都)が最大。

葬儀用語 わ行

別れ花
【わかればな】ご出棺の前に行なわれる故人とのお別れで棺内に手向ける切花の事。呼び名は地域によっていろいろあるみたいです。

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